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製造業でよく聞く、OEMと請負製造との違いとは?

製造業でよく聞く、OEMと請負製造との違いとは?

2025.10.30

愛知県岡崎市で製造請負・人材派遣の会社を営むビージョブメイトの「BSG株式会社」です。

地域密着・岡崎市で「企業」と「お仕事をしたい方」とをマッチングさせて頂いております。こちらのブログでは愛知県岡崎市周辺のお仕事情報の発信だけじゃなく、お仕事を探している方にとって有益な情報をお届けしたいと思いスタートしました。


さて、早速、今回のブログのテーマに入りたいと思います。

今回のテーマはズバリ『製造業でよく聞く、OEMと請負製造との違いとは?』ということでお伝えしていきたいと思います。


「OEM」や「請負製造」という言葉は、製品の製造を他社に委託する際に用いられるビジネスモデルですが、両者の違いを明確に説明できる人は意外と少ないかもしれません。一見すると似ているこれらの形態ですが、その契約内容や責任範囲、そして製造を依頼する側とされる側の関係性には、大きな違いが存在します。

本記事では、OEMと請負製造それぞれの特徴と違い、そしてそれぞれのメリット・デメリットについて、事例を交えながら解説していきます。


■OEMと請負製造の基本的な定義と違い

OEMと請負製造は、製品の製造を外部の企業に委託するという点では共通していますが、その契約の本質と責任の所在において決定的な違いがあります。


□OEM(Original Equipment Manufacturing)とは?
OEMとは、「他社ブランドの製品を製造する」ことを指します。この形態では、委託する側(発注元)が製品の企画や設計、開発、そして販売まで一貫して行い、製造のみを受託する側(OEMメーカー)に任せます。

OEMメーカーは、発注元から提供された設計図や仕様書に基づいて製品を製造し、発注元のブランド名で出荷します。例えば、ある有名なアパレルブランドが、自社の企画したデザインの服を製造設備を持つ別の工場に生産を委託する場合がOEMにあたります。OEMの最大の特徴は、製品の設計や知的財産権が発注元に帰属することです。

つまり、発注元が「この製品を作ってください」と指示し、OEMメーカーはそれに従って「作る」ことに専念します。これにより、発注元は自社で工場を持たなくても、製造コストを抑えながら製品を市場に投入することが可能となります。


請負製造とは?
一方、請負製造は、依頼された特定の業務のみを完成させることを目的とする契約です。この形態では、発注元が提供する設計図や仕様書に基づき、製造に必要なすべての工程を受託する側(請負製造業者)が一貫して行います。

OEMとの大きな違いは、請負製造が「製造作業」そのものに限定されることが多い点です。例えば、部品の加工や組み立て、あるいは特定の工程のみを請け負うといった場合がこれにあたります。請負製造では、完成した製品の所有権が発注元に移転することが一般的で、製造プロセスにおける責任範囲が明確に定められています。

OEMが製品全体の製造を包括的に請け負うことが多いのに対し、請負製造はより局所的な、特定の製造業務に特化していることが多いと言えます。


■OEMと請負製造のメリット・デメリット

OEMと請負製造は、それぞれ異なるビジネス上のメリットとデメリットを持っています。これらの違いを理解することで、自社の事業戦略やキャリアを考える上での重要なヒントを得ることができます。


OEMのメリットとデメリット
OEMメーカーにとっての最大のメリットは、安定した受注が見込めることです。発注元がブランド力を持つ大手企業であれば、常に一定量の製造を請け負うことができ、自社の生産ラインを効率的に稼働させることができます。また、自社で営業やマーケティングを行う必要がないため、製造に専念できることも大きな利点です。

一方で、デメリットとしては、発注元のブランドに依存する傾向が強いことが挙げられます。発注元の業績が悪化したり、契約が打ち切られたりした場合、自社の経営に大きな影響を及ぼすリスクがあります。また、独自の技術やノウハウを蓄積していても、発注元の意向に沿った製造に留まるため、自社ブランドの成長には繋がりにくいという側面も持ち合わせています。


請負製造のメリットとデメリット
請負製造業者にとってのメリットは、特定の技術力や専門性を活かせることです。例えば、精密な部品加工に特化した企業は、その技術力を強みに様々な企業から請負業務を受注できます。また、OEMのように特定のブランドに縛られることが少ないため、複数の発注元と取引を行うことで、経営リスクを分散させやすいという利点もあります。

一方で、デメリットとしては、常に発注元を探し続ける必要があることです。安定的な受注を確保するためには、高い技術力を維持し続け、常に新しい取引先を開拓する営業努力が求められます。また、発注元からの指示に厳密に従って作業を行う必要があるため、自由度が低く、自社で創造性を発揮する機会は少ないかもしれません。


■OEMと請負製造がビジネスにもたらす影響

OEMと請負製造は、製造業におけるビジネスのあり方を大きく左右する重要な要素です。これらのビジネスモデルは、企業が市場でどのように競争していくかを決定づける上で、戦略的な意味合いを持っています。


発注元企業の戦略とサプライチェーン
発注元企業にとって、OEMと請負製造は、自社の事業戦略に合わせて柔軟に生産体制を構築するための選択肢の一つと言えるでしょう。例えば、自社に製造設備を持たず、製品の企画・開発・販売に特化することで、ブランド力を高めたい企業は、OEMを積極的に活用します。これにより、多額の設備投資を避け、効率的な経営を行うことができるでしょう。

一方、特定の部品や工程のみを外部の専門企業に委託したい場合は、請負製造を利用します。これにより、サプライチェーン全体を最適化し、自社の強みを最大限に活かすことが可能になります。このように、発注元はOEMと請負製造を戦略的に使い分けることで、市場の変化に迅速に対応し、競争優位性を確立しているのです。


受託側企業の成長戦略とブランド力
受託側企業にとって、OEMや請負製造は、自社の技術力を磨き、成長していくための基盤となる事業です。例えば、OEMメーカーとして大手企業の製品を製造することで、品質管理のノウハウや大量生産の技術を習得し、自社の生産能力を高めることができます。また、請負製造を通じて、特定の技術分野での専門性をさらに深化させ、市場における独自の地位を築くことが可能になります。

将来的には、これらの経験や技術力を活かして、自社ブランドの製品を開発・販売する「ODM(Original Design Manufacturing)」や、さらには完全な自社ブランドへと事業を拡大していく企業も少なくありません。OEMや請負製造は、単なる受託業務ではなく、企業が成長するための戦略的な基盤を築くための重要な手段なのです。


■まとめ

OEMと請負製造は、どちらも製品の製造を外部に委託するビジネスモデルですが、その契約内容や責任範囲、ビジネスにおける役割には明確な違いがあります。OEMは発注元のブランドで製品を製造するのに対し、請負製造は特定の業務を完成させることを目的としています。

双方の違いを理解することで、より自分にあった職場を見つけられるチャンスが生まれることもあるでしょう。
ぜひ、本記事を参考に自分にあった職場を見つけてください!


今回は『製造業でよく聞く、OEMと請負製造との違いとは?』について特集をさせて頂きました。

皆様のお仕事探しのご参考になればうれしい限りです♪


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