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「ポータブルスキル」って何ですか?製造業でも培えるものですか?

「ポータブルスキル」って何ですか?製造業でも培えるものですか?

2025.12.11

愛知県岡崎市で製造請負・人材派遣の会社を営むビージョブメイトの「BSG株式会社」です。

地域密着・岡崎市で「企業」と「お仕事をしたい方」とをマッチングさせて頂いております。こちらのブログでは愛知県岡崎市周辺のお仕事情報の発信だけじゃなく、お仕事を探している方にとって有益な情報をお届けしたいと思いスタートしました。


さて、早速、今回のブログのテーマに入りたいと思います。

今回のテーマはズバリ『「ポータブルスキル」って何ですか?製造業でも培えるものですか?』ということでお伝えしていきたいと思います。


近年、働き方が多様化し、終身雇用という概念が揺らぐ中で、「ポータブルスキル」という言葉を耳にする機会が増えたのではないでしょうか。皆さんも、現在の職場で身につけたスキルが、もし転職や異動をした場合に通用するのだろうか、という不安を感じたことがあるかもしれません。

特に製造業で働く方の中には、自分の仕事が専門性の高い技術や特定の作業に特化していると感じ、他の業界や職種で役立つスキルが育っているのか不安に思う方もいるでしょう。

本記事では、ポータブルスキルの具体的な定義と、製造業の現場で私たちが意識して伸ばしていくべき能力について、解説いたします。


■ポータブルスキルとテクニカルスキルとの違い

ポータブルスキルとは、その名の通り「持ち運び可能なスキル」のことを言い、特定の業界や職種に限定されることなく、どのような仕事においても活かせる汎用性の高い能力を指します。

厚生労働省も、業種や職種が変わっても強みとして発揮できる職務遂行上のスキルとして定義しており、現代のキャリア形成において極めて重要な要素として位置づけられています。これは、特定の機械操作やプログラミング言語といった「テクニカルスキル(専門知識・専門技術)」とは対極にあり、キャリアの選択肢を大きく広げるための土台となる能力とも言えます。


■ポータブルスキルが重視される背景

ポータブルスキルが重要視される背景には、VUCAと呼ばれる予測不可能な時代において、企業も個人も変化への適応力が求められていることにあります。例えば、自動車工場の溶接技術や食品工場の特定ラインの操作手順は、その会社や業界では非常に価値の高いテクニカルスキルですが、全く異なる業界に転職した場合、直接役立たない場合のほうが多いでしょう。

一方で、ポータブルスキルは、製造業の現場で日々直面する問題の原因を突き止め、改善策を計画し、チームを巻き込んで実行する能力など、仕事を進める上での「仕事のし方」や「人との関わり方」に関する能力を指します。この能力が高ければ、業界が変わっても、新しい環境や課題に対して迅速に適応し、成果を出すことができると言われています。

具体的な要素は、大きく二つのテーマに分類され、一つは「仕事のし方(対課題)」で、現状の把握、課題の設定、計画の立案、課題の遂行、状況への対応といった、業務を完遂させるプロセスに関する能力のことを指します。もう一つは「人との関わり方(対人)」であり、上司、同僚、部下、社外の関係者など、立場や価値観の異なる人々と円滑にコミュニケーションを取り、合意形成を図る能力や、部下のマネジメント能力などが含まれます。

これらのスキルを意識的に磨くことで、私たちは一つの場所にとどまらないキャリアを築くことができるようになります。


■製造業の現場でこそ育つポータブルスキルの具体例

例えば、製造ラインでトラブルが発生した場合、まずいつ、どこで、何が起きたのかという情報を正確に集めるでしょう。そして、それが単なるミスなのか、設備の故障なのか、それとも手順に問題があるのかを分析するかと思います。この情報収集力と分析力は、どの職種でも求められる対課題力の中核を成します。

次に、再発防止のために、具体的な手順と納期を設定し、それを同僚や上司と共有します。この際、立場の違うメンバーと議論し、意見をまとめ、協力を仰ぐ過程で、「社内対応」や「協調力」といった対人力が自然と磨かれるでしょう。

また、自動車産業におけるQC活動(品質管理活動)や、半導体工場での歩留まり改善活動などもポータブルスキルを磨く好機です。このように、製造業では、日々の「モノづくり」を通じて、他の業界では得難い、実践的なポータブルスキルを身につけていくことができます。


■ポータブルスキルを意識的に伸ばしキャリアを築く方法

ポータブルスキルを意識的に伸ばすためには、日々の業務を三つの視点から捉え直すことが有効です。

一つ目は自身の担当する作業が、最終的にどのような製品になり、顧客にどのような価値を提供しているのかを常に意識することです。また、製造業の現場では、オペレーターだけでなく、技術者、品質管理者、営業担当者など、様々な職種の人と連携します。異なる立場の人に対して、自分の考えを分かりやすく伝え(主張力)ること、相手の意見を傾聴し、調整する力(社内対応・統率力)する姿勢を意識してみましょう。

加えて、問題が発生した際、単に処理して終わりにするのではなく、「なぜ失敗したのか」を徹底的に分析し、次の「計画の立案」に活かすことで、論理的思考力と変革力が身につきます。

専門的な技術力を土台としつつ、これらのポータブルスキルを高めることで、現場の管理者から企画部門、さらには海外事業といった多様なキャリアパスへと広がり、市場価値の高い人材としてキャリアを築くことができるようになります。


■まとめ

ポータブルスキルとは、特定の職種や業界を越えて「持ち運び」できる、汎用性の高い「仕事のし方」や「人との関わり方」に関する能力であり、変化の激しい現代においてキャリアを築くための土台となります。

製造業の現場では、日々の業務を「目的から逆算する視点」や「多様な人との関わりを意識する視点」で捉え直すことで、他の業界でも通用するポータブルスキルを培うことができるでしょう


今回は『「ポータブルスキル」って何ですか?製造業でも培えるものですか?』について特集をさせて頂きました。

皆様のお仕事探しのご参考になればうれしい限りです♪


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